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2025[Thu]
08.28

8月28日はテレビCMの日 あの頃を振り返って③

今日は何の日あの頃

これまでの連載で、私たちは様々なCMを振り返ってきました。今回は、そんな中でも特に時代の空気感を決定づけた、熱狂的なCMに目を向けてみましょう。



私が子供の頃のCMでNo.1と思うのは、コカ・コーラの「I Feel Coke」です。

「初めてじゃないのさ~」

大瀧詠一さんの曲に乗せて、きらきらと輝く若者たちが登場。(CM放送年代:1980年代)

このCMは、ただの飲料CMにしては、あまりにも巧みすぎました。それは、当時の若者にとっての「憧れのライフスタイル」のカタログだったからです。

オフィス街近くの公園の噴水で水をけるOL、ゲームを楽しむ若者たち、仲間とすべるローラースケート。このCMが描いたのは、誰もが手に入れたいと願った「熱狂とスタイル」。ビーチやパーティーで颯爽とコカ・コーラを飲む姿は、まるで都会の青春を切り取ったかのようでした。

このCMの真のすごさは、その徹底したブランド戦略にあります。

映像で描かれるのは、非日常的な空間ではなく、何かを頑張れば少しだけ手が届きそうな「特別な日常」。そして、CMソングがその世界観を完璧に演出しました。歌に乗せて描かれる映像は、当時の若者文化やファッション、ライフスタイルを凝縮しており、まさに「時代そのもののテーマソング」だったのです。

そして、最も巧みだったのは、消費者心理に訴えかけた点です。

CMが提示する「憧れのライフスタイル」は、多くの若者が「いつか自分もこうなりたい」と抱く未来の理想像でした。そして、コーラを飲むという行為は、その理想に近づくための、手軽な魔法のように感じられたのではないでしょうか。このCMが売っていたのは、もはやコーラではありません。「きらめく生活」を手に入れるための切符です。


今度はその熱狂が過ぎ去った後の時代を象徴するCMを紐解いていきましょう。

この連載、最後を飾るテーマはAGFの「マキシム」です。(CM放送年代:1990年代)

「♪I’m thinking in the morning~」

日曜日の夜9時、明日からの学校や仕事を思うと少し重い気持ちになる時間帯。そんな時に流れてきたのが、ジャズシンガー、ヘイリー・ロレンさんの透明感のある歌声と共に描かれる、このCMでした。

このCMが提示したのは、コカ・コーラとは真逆の価値観でした。時代はバブル崩壊し、これからどう生きていくのが正解なのか、混迷の中で模索していた時代。騒がしい街の喧騒から離れ、朝の静かな時間、一人でコーヒーを飲む。それは、モノや人とのつながりではなく、自分の内面と向き合うことを選んだ、新しい世代の姿でした。派手さではなく、静かな豊かさ。このCMは、大人たちの空気を的確に捉え、その心にそっと寄り添ったのかもしれません。・・・僕にとっては休日の終わりを告げる、どんよりとした気持ちになるだけのCMでしたが。

たかがCM、されどCM。

振り返ってみると、私たちはCMを通して、その時代の流行や、人々の心の変化を読み取っていたのかもしれませんね。

さて、今回のテレビコマーシャルの日にちなんだ連載、いかがでしたか?

私は書きながら、そのCMが流れていた時代の色々な記憶を思い出しました。あなたのCMの記憶は、どんな時代を映し出していますか?

シニア向け住宅アドバイザー ライター:添田 浩司

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